【日本橋髙島屋S.C.店】ハンドソーンウェルテッド製法(九分仕立て)とは?《パターンメイドオーダー受注会開催中!》
《靴のパターンメイドオーダー受注会 in 日本橋髙島屋S.C.店》本日より開催です!
今回のパターンメイドオーダー会も様々な限定オプションをご用意しておりますが、その中でもハンドソーンウェルテッド製法(九分仕立て)オプションについてご紹介します。
「ハンドソーンウェルテッドって何?」
「ハンドソーンウェルテッドって実際どう違うの?」
という方もいるんじゃないでしょうか。
元々は、靴作りが機械化される以前の手縫い靴の代表的な製法がハンドソーンウェルテッド(手縫いのウェルト式製法)でした。
その後、専用ミシンが開発されたことで縫い作業を機械化したのがグッドイヤーウェルテッド製法です。
奥がグッドイヤーウェルト製法の内部
手前がハンドソーンウェルト製法の内部
ちなみに、ハンドソーンウェルテッド製法で、出し縫い(アウトソールの縫い付け)のみミシンで行うことを「九分仕立て」と呼ぶのは、「工程の9割方を手作業でつくる」ことに由来しています。
近年、職人が手作業で一針一針縫うハンドソーンウェルテッド製法の価値が見直されるようになりました。
"実際、ハンドソーンウェルテッドの靴は何が良いのか?"
・足にとっても馴染みやすい靴に仕上がる
ハンドソーンウェルテッドでは、厚みのある革の中底パーツを木型底面の湾曲に沿って癖付ける作業をします。
この一手間によって、堅牢で足馴染みも良い中底に仕上がります。
また、グッドイヤーウェルト製法で一般的に用いるリブテープというパーツが必要ない分、靴の返りが良くなります。
内部の隙間を埋める中物(コルク)の量も最小限となる為、履き込みによるサイズの緩みはグッドイヤーウェルトに比べて少なく、履き込むほどに柔らかく足に馴染みます。
・メリハリの効いたラスト本来の美しいシルエットがでる
ハンドソーンウェルテッドは内部の話だから外見には関係ないのでは?
実は靴のシルエットにも影響します。
一針一針手で糸を引きながら縫い進めることで、一度成形されたアッパー(表革)が再度締まり、シルエットがよりはっきりと出ます。
また、ラストが入っている時間も長くなるので、アッパーがしっかりとラスト本来のシルエットに成形され型崩れしにくくなります。
いかがでしたでしょう?
今回は少しマニアックな内容でしたが、パターンメイドオーダー会では、ハンドソーンウェルテッド内部のサンプルを展示しておりますので、実際に見ていただくと分かりやすいと思います。
ハンドソーンウェルテッド製法(九分仕立て)も選べる《靴のパターンメイドオーダー会》は、【11/22(金)〜12/1(日)】の開催です。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。
三陽山長 日本橋髙島屋S.C.店
営業時間 10:30〜20:00
東京都中央区日本橋2-5-1 日本橋髙島屋S.C.新館5階
TEL: 03-6281-9857