【日本橋髙島屋S.C.店】三陽山長の技とは?《3月15日は"靴の記念日"》
本日、3月15日は私たちにとって記念すべき日です。
何の日かご存知の方は、かなりの靴通かもしれません。
実は、毎年3月15日は「靴の記念日」と呼ばれています。
1870年(明治3)3月15日に東京築地入船町にて日本で初めて西洋靴の製造が開始されたことに由来しています。
革靴が初めて日本に輸入されたのは幕末でしたが、日本人の足にはあまり合わなかったようです。
そこで日本人の足に合う革靴を作る為、日本陸軍の創始者・大村益次郎の提案によって築地入船町に建てられたのが「伊勢勝造靴場」でした。
最初は軍靴を生産していましたが、文明開化で市民に「洋服」が広がり始めると一般向けにも革靴を製造したそうです。
今年は日本で靴産業が始まって150周年になるんですね!
「三陽山長」は国産の復権を掲げて2001年に誕生しました。
それ以降、次第に日本の靴づくりの現場に若い技術者も増え、今では高い技術力が世界から注目されるようになりました。
今後も日本の既製靴を牽引していくブランドだと自負しております。
今回は、改めて三陽山長の匠の技をご紹介します。
「スキンステッチ」
スキンステッチとは、革の断面に絶妙な加減で糸を縫い通す技術です。
上の写真は、スキンステッチを応用した「ライトアングルモカ」と呼ばれるUチップの縫製方法。
革の波打った表情がとても美しいモカ縫いになります。
「善ハ郎」
ラスト:R2010
サイズ:6.5(24.5㎝)〜9.0(27㎝)
カラー:コーヒー
ソール : レザーソール
製法:グッドイヤーウェルト製法
価格 : ¥96,000+税
「レベルソ仕立て」
レベルソ仕立てとは、表革にステッチを出さないよう縫製部分の革を折り返す技法です。
写真の匠一郎は、キャップ、ヴァンプライン、レースステイ、これら全てのパーツにレベルソ仕立てを施した非常に手間の掛かった一足です。
「匠一郎」
ラスト:R2010
サイズ:6.0(24㎝)〜9.5(27.5㎝)
カラー:ブラック
ソール : レザーソール
製法:グッドイヤーウェルト製法
価格 : ¥96,000+税
「矢筈コバ」
コバの側面をV字に削る矢筈(ヤハズ)コバ仕上げは、ソールの厚みを薄く見せることでシャープでドレッシーな雰囲気に仕上がります。
直営店で承っているパターンオーダーでは、オプションで矢筈コバをご選択いただけます。
「匠源之介」
ラスト:R309
カラー:ブラック、コーヒー
ソール : レザーソール(半カラス仕上げ+矢筈コバ)
製法:フレキシブルグッドイヤーウェルト製法
価格 : ¥99,000+税
※日本橋S.C.店限定モデルの為、一部サイズが完売しております。
「シームレスヒール」
かかとに一切の繋ぎ目のない美しいシームレスヒールは、手作業での成型が必要な為、既製靴ではほとんど見かけない仕様です。
写真の匠友二郎は、絞られたウエストも相まって後ろからのシルエットがとても美しいです。
「匠友二郎」
ラスト:R2010
サイズ:6.5(24.5㎝)〜9.0(27㎝)
カラー:ブラック
ソール : レザーソール(半カラス仕上げ)
製法:フレキシブルグッドイヤーウェルト製法
価格 : ¥96,000+税
いかがでしたでしょうか?
通常グッドイヤーウェルトの靴の製造は約150行程あると言われますが、今回ご紹介したような技法を取り入れるにはさらに多くの手仕事が必要になり、作り手の技量が試されます。
三陽山長はこれからも日本の靴づくりの歴史を更新していくブランドとなれるよう励んでいく所存です。
三陽山長 日本橋髙島屋S.C.店
営業時間 10:30〜20:00
東京都中央区日本橋2-5-1 日本橋髙島屋S.C.新館5階
TEL: 03-6281-9857