最近は新型コロナウィルスの影響から、ご自宅で過ごす時間が増えている方が多いと思います。

長期間の外出自粛は辛いですが、この機会に「靴のお手入れ」をしてみるのはいかがでしょうか？

靴が綺麗になると気分転換になりますよ！

ご自宅で出来る「靴のお手入れ」について、このブログで3回に分けてご紹介したいと思います。

本日は、1日目の《基本のお手入れ編》です。

今回お手入れするのは、こちらの靴。

スタッフが15年間履いている《弦六郎》です。

最近お手入れを怠っていた為、古いクリームやワックスが残り、革も少し乾燥気味。

全体にくたびれた印象です。

この靴がどこまで生まれ変わるでしょうか？

それではお手入れを始めていきます。

●Step1 革に溜まった汚れを落とす

○使用する道具

・馬毛ブラシ
・靴用クリーナー
・ワックス専用クリーナー
・リムーバークロス

まずは靴ひもを取ります。

ベロやアイレット周りは普段手が届きにくい場所なのでホコリが溜まりやすいです。

・ホコリ払いのブラッシング

しなやかな馬毛ブラシで全体をブラッシングしてホコリを払っていきます。

コバの隙間もホコリが溜まりやすい場所なので、毛先でホコリを掃き出すようにブラッシング。

・クリーナーで汚れ落とし

リムーバークロスに靴用クリーナーを取り、汚れを落としていきます。

今回の靴は、つま先に古いワックスが残っていますので、ワックス専用クリーナーも使います。

通常の靴用クリーナーはワックスを落とすのに適しません。
ワックス専用クリーナーを使うことで簡単に落とすことが出来ます。

ここまでの作業で、古いクリームや汚れが綺麗に落ちました！

いわゆる「スッピン」の状態です。

それでは次のステップに移ります。

⚫︎Step2 クリームで保湿、色入れをする

○使用する道具

・靴クリーム
・デリケートクリーム
・ペネトレイトブラシ×2
・豚毛ブラシ
・グローブクロス

・デリケートクリームで保湿

今回の靴は、少し乾燥気味なのでデリケートクリームで保湿していきます。

ペネトレイトブラシを使って少量づつ取り、全体に円を描くように塗っていきます。

革全体がしっとり保湿されました。

ここで、デリケートクリームが浸透し乾くまで少し時間をおきます。

・靴クリームで色入れ、艶出し

靴クリームを入れていきます。

今回は、染色力の強いブートブラックコレクションズのエスプレッソを使用。

ペネトレイトブラシにクリームを少量づつ取り、全体に薄く塗り伸ばします。

ブラシを使うと穴飾りなど細かな部分にもクリームを塗りやすいです。

・豚毛でブラッシング

全体にクリームが塗れたら、少し間を置いてから豚毛ブラシでブラッシングしていきます。

摩擦でクリームを浸透させるイメージで、素早い動きでブラッシングするのがポイントです。

・グローブクロスで仕上げ

仕上げにグローブクロスで拭き上げます。

表面に残った不要なクリームを拭き上げることで、ホコリが付きにくくなり艶も増します。

右：クリームを入れる前
左：クリームを入れた後

靴クリームだけでもここまで着色出来ました。

いかがでしたでしょうか？

基本的なお手入れだけでもかなり綺麗になりました！

次回、2日目ではコバ周りやソールなどさらに細かな部分のお手入れをご紹介したいと思います。

次回もお楽しみに！