【二子玉川店】お客様誂え靴
皆様こんにちは。
二子玉川店の可知です。
暑さが厳しい日が続きますね。
皆様も水分と適度な塩分補給をして体調に気を付けてお過ごし下さいませ。
本日はやっとご紹介出来る準備が整ったこちらの一足です。
先日の工場に行って参りましたブログの中でも取り上げていたスペシャルなシューズです。
三陽山長のマスターピース勘三郎をベースに
パターンメイド会時のオプションのハンドソーンウェルテッド製法を採用しています。
素材はミュージアムカーフのスティール(グレー系)に店頭で可知があるクリームを塗り色のトーンを変えています。
あるクリームは市販の物ですが、色々試してみたところ一番綺麗に仕上がったのでそのクリームを使いました。
クリームが気になった方はお気軽に可知迄お声掛けくださいませ。
話が逸れましたがこの靴の細かいディテールをご紹介致します。
ハンドソーンウェルテッドのオプション時のみ可能なソールは色を塗り分けるダークブラウンの半カラス仕様。
グッと絞ったウエストがとても美しい景観。
底材には耐久性がお墨付ドイツのレンデンバッハ社の
オークバーグ(樫の樹液に1年以上漬け込んだレザーソール)
ヒール周りまでステッチがある仕様で重厚感が増しています。ステッチの外側に職人が道具を使い目付けと言う線を付けて仕上げています。
こちらの写真の方が分かりやすいかもしれません。
ソールのコバ周りの刻み模様がお分かり頂けるでしょうか?靴の印象を引き締めるのに一役買ったディテールです。
そして、ミュージアムカーフに施された美しい手縫いのスキンステッチも見逃せません。
ソールはスペードソール仕様でソールの前部分のみ革が二重になっており、三陽山長初期の勘三郎を思わせる仕様です。
どの角度からも絞り込まれた土踏まずの雰囲気が伝わるかと思います。
ハンドソーンウェルテッドにより手作業による革を木型に馴染ませる作業のつりこみと言う仕事の賜物です。
お客様の許可を得てお履き頂いた所もご紹介致します。
ミュージアムカーフは見る角度によって豊かに表情を変える魅惑のレザー。
室内に居る時と屋外に居る時で違った色合いを楽しめます。
お客様には様々なシチュエーションでこの勘三郎を楽しんでいただけましたら幸いです。
ご注文、掲載の許可を頂き改めてお礼申し上げます。
工場でこの勘三郎を見た時に完璧な仕上がりで密かに興奮した覚えがあります。
お客様のイメージと職人の素晴らしい仕事の賜物で
至高の一足ではないかと思わせる程でした。
この様な機会に関われて勝手ながら幸せな体験をさせて頂きました。
パターンメイド会としては来月9月に開催を予定しております。
日時が決定次第またこちらのブログでご案内させて頂きます。
引き続きどうぞ宜しくお願い致します。
二子玉川髙島屋SC南館5階
TEL 03-5491-2347
営業時間 10時〜20時
担当可知・佐々木・名古