【二子玉川店】お客様誂え靴〜PM会編
皆様こんにちは。
二子玉川店の可知です。
前回の誂え靴紹介から少し間が開いてしまい
ましたが、今回もスペシャルな一足をご紹介致します。
春のパターンメイド会にて二子玉川店限定革として
初登場したフランスのあの革を使用!
モデルは三陽山長のマスターピースモデル勘三郎を
ベースに革をフランスの名門タンナー、
『アルラン社』のシェーブル(山羊革)にしています。
色鮮やかな革の色はボルドー。ヨーロッパらしい
美しい発色が魅力的です。
製法はパターンメイド会限定オプションのハンドソーンウェルテッド製法で作られた一足です。
更に細かく見て参ります。
勘三郎の最大の特徴でもある手縫いのスキンステッチも薄く柔かな山羊革になる事で、通常牛革で縫うよりもとても技術を要しますが、職人の確かな技術により美しく糸目が出ています。
ソールはパターンメイドオプションを用いて、
ソールの前半分を厚くし、側面のコバは矢筈(ヤハズ)
コバに仕上げています。
革のソフトな質感とソールの力強さが合わさり、
オーダーならではの独特な雰囲気が醸し出されています。
ハンドソーンウェルテッド製法により土踏まずの絞り込みも強く出ています。
ソールの素材もパターンメイド会限定オプションの
ドイツのジョン・レンデンバッハのオークバーグソールを使用しました。(樫の樹液等に革を一年以上漬けて鞣した伝統的製法で作られています)
つま先にはヴィンテージスチールを装着し、つま先の減りに対しての対応も万全です。
最後にお客様にお履きいただいた所を。
今回は革に対して博識高いお客様ならではの
素敵な一足が誕生しました。
お客様にはご注文、掲載の許可をいただき改めてお礼申し上げます。
それではまた次回のブログで!