【二子玉川店】お客様誂え靴〜PM会編〜
皆さまこんにちは。
二子玉川店の名古です。
夏も段々と終わりに近づいてきました。
今年も何もやれずに終わってしまうのかぁ...というやるせなさと
来年こそは頼んだ!!と期待を胸に込めまして今週の雨を乗り切っていこうと思います。
急ではありますが話は変わりまして...
今年の春のパターンメイド会にてご注文いただきました靴のご紹介をさせていただきます!
【鹿三郎】
アッパーは『ヴォリンカレザー』
もはや二子玉川店の代名詞と言っても過言ではないでしょうか。
ロシアンカーフを再現した長い歴史と漢のロマンを感じさせる力強い革です。
革から靴として出来上がり、箱を開けた瞬間でさえもスモーキーな匂いを漂わせます。
通常の鹿三郎との比較です。
同じモデルでももはや別物です...
ライニングはデュプイを使用
厚みがあり、もちもちとした質感は靴内部での足当たりをソフトにし、まるで包まれているかの様な感覚を感じることができます。これはもはや天国です。柔らかいだけではなく、耐久性もあるので小指の当たりやかかとのスレによるライニングの修理まで大分時間を要するかと思います。色はナチュラル、これからの経年変化が楽しみです。
ソールはジョー・レンデンバッハ社のオークバーグレザーソール(通称JRソール)
革の繊維が密に詰まっているのでソールの削れにくさはもちろんのこと
自分も今、山長の靴で1足JRソールの靴を持っていて現役で履いていますが特筆すべきはなんと言っても返りの良さです。レザーソールなので最初は硬いですが、そこからの足馴染みの良さはJRソールならではの特徴です。
(写真のような半カラスの仕様は、9部仕立て・フレキシブルグッドイヤーの限定のオプションです。)
そしてこちらの靴はパターンメイド会限定の9部仕立てでオーダーされています。
最後の出し縫い以外を全て手作業で行う9部仕立ては、熟練の職人の手によって1つ1つの作業を丁寧にこなすことにより生まれる足馴染みの良さやシルエットが特徴です。
吊り込みなどの作業もしっかりと手で行い、木型の形を忠実に再現することができるので足踏まずのしぼりや甲の立ち上がり等、要所要所の履き心地が向上し、全体のシルエットも曲線にメリハリのある色気を醸し出します。
今回は、足元から存在感の漂う素敵な靴をお誂えいただけました!
きっとすれ違う人は釘づけになること間違いありません!!
快くブログへのご掲載許可をいただき、誠にありがとうございました。
永くお履きいただけますと幸いです。
二子玉川髙島屋SC南館5階
TEL 03-5491-2347
営業時間 10時〜20時
担当 可知・佐々木・名古