【二子玉川店】11/23(水)発売 新作 謹製シリーズ
皆様こんにちは。
二子玉川店の可知です。
今回は本日発売する謹製シリーズの新作について、
ブログを書いております。
昨年から合わせて三度、謹製シリーズを発売しておりますが、今回の第四弾はこれまでのシリーズとは違ったテーマが込められています。
そのテーマとは、三陽山長のホームページ内の謹製シリーズ特設サイトでもご紹介している、ある一人の日本の靴職人の方です。
その方は関 信義と言う日本の靴職人です。
今回の謹製シリーズのご紹介の前に、先ずは関氏に
ついてご紹介させて下さい。
関 信義氏は1937年生まれで、1954年に弱冠17才で靴メーカーの靴職人になり、1957年の20歳の時に靴メーカーから独立し、孤高の靴職人としての歴史が始まります。
1954年の昭和29年当時としては、中学を卒業し職人を目指し勤めに出る事も珍しくない時代ではありました。
当時の日本は今と違い、まだまだ靴は機械生産ばかりでは無く、手縫いの靴が多く残る時代でしたので、靴職人と呼ばれる方達は日々研鑽し、競い合って技術を高め合っていました。
優れた職人が多くいたその時代に、その中で当時から関氏は抜きん出た靴を作っていました。
その関氏が更に経験を積まれ、業界の中でも日本一の手製靴職人と呼ばれる様に。2003年の頃に三陽山長とご縁があり、三陽山長の当時あったカスタムメイドオーダーシューズの製作担当職人として、三陽山長の注文靴製作を手掛けていただいていました。
関氏の凄い所は丁寧な仕事ぶりながら、その作業スピードの早さと正確さが抜きん出ており、機械化の進む靴業界の中でありながら、日本の手製靴と言うジャンルを今日に至るまで生き残らせてきた職人の一人です。
そして、晩年に至るまでそのスピードは衰えず靴を作り続けて来られた偉大な日本の靴職人でもあります。
関氏が手掛けた三陽山長のカスタムメイドは、木型を削り、それぞれのお客様の足に合わせた靴を作るサービスでしたが、関氏の引退と共に2011年にこのサービスも終了してしまい、個人的にも非常に残念に思っています。
その関氏が三陽山長の靴を手がけていた時代に作られた原型モデルが、今回発売する第四弾目の謹製シリーズとなります。
その意味でも今回の謹製シリーズは、関 信義氏への
リスペクトが込められたシリーズとなります。
その謹製シリーズ、今回は3モデル発売致しますので、
改めて一足ずつご紹介致します。
3モデル全て、こちらの写真と同じドイツ製レザーソールを使用した仕様となります。
二子玉川店ではこの星之丞、24㎝〜27㎝までが
各一足ずつ入荷しております。
二足目はこちらです。
この革の表面に浮かぶシボ感が、
HAAS社のボックスカーフの特徴です。
内側のライニングもHAAS社の最高級カーフライニング仕様です。
義之丞は24.5㎝、25㎝、26㎝、26.5㎝の
入荷となります。他のサイズはお取り寄せ対応となりますが、少し前に開催致しました先行受注会にて完売してしまったサイズもございます。
完売の際は何卒ご了承下さいませ。
次は最後の三足目となります。
アッパーのパーツの革の縁の処理には、カールエッジと呼ばれる仕立ての処理が施されており、独特の丸みのある見た目が特徴です。
カールエッジとは、革のパーツを裁断した後に厚みを調整する漉きをかけて革の厚みを薄くし、それを折り返して、また再度薄く漉くと言う手間のかかる技法の名前です。
謹製シリーズではお馴染みの矢筈コバ仕様です。
蔵之丞は24.5㎝、25㎝、26㎝の入荷となり、
他のサイズはお取り寄せとなります。
数量限定生産の為、こちらも完売の際は何卒
ご了承下さいませ。
二子玉川店の店頭には謹製シリーズ発売に合わせて、
関 信義氏が掲載されている関連書籍を幾つか展示しています。
私の私物も混ざっておりますので、この展示は二子玉川店のみとなります。
今年の12月一杯までは展示しておりますので、店舗にお越しの際は、是非お手に取ってお読み頂けましたら幸いでございます。
関 信義氏のお人柄や仕事に対する姿勢が書かれております。
それでは皆様のお越しをスタッフ一同、心より
お待ちいたしております。
二子玉川髙島屋SC南館5階
TEL:03-5491-2347
営業時間 10時〜20時
担当: 可知・佐々木・森田
アクセス
●東急田園都市線/東急大井町線 「二子玉川駅」下車
●西口(国道246号方面)徒歩2分