【日本橋髙島屋S.C.店】シングル?ダブル?革靴の「ウェルト」について
まだまだ寒い日が続きますが、暦の上では立春となり、新たな季節の到来を感じ始める今日この頃です。
突然ですが、革靴の「ウェルト」という言葉をご存じでしょうか?
靴がお好きな方なら「グッドイヤー・ウェルテッド製法」などの製法名の由来にもなっており、聞き馴染みのある言葉かもしれません。
「ウェルト」とは細い帯状の革で、靴本体とソールを繋げる「縫い代」の役割を担っているパーツです。
靴本体とソールの間にこのウェルトが介在していることで、ソールを複数回交換しても靴への負担が抑えられ、修理しながら長く愛用することが出来ます。
ウェルトには、さらに「シングル」と「ダブル」というものがあり、この2つの違いを知っていると、TPOに合わせた革靴選びの参考にもなります。
・シングルウェルト
シングルウェルトとは、ウェルトがヒールの手前で途切れているタイプのことです。その為ソールステッチもヒールの手前までしか入りません。
シングルウェルトの特徴は、ヒールをコンパクト仕上げることが出来るので、ドレッシーな印象になることです。
内羽根のドレスシューズなど、スーツに合わせるような靴は、シングルウェルトになっていることが多いです。
・ダブルウェルト
ダブルウェルトは、ウェルトがぐるりと一周回っているタイプのことです。ソールステッチも一周回っているので判別しやすいと思います。
シングルウェルトと比べ、ヒール周りのコバの張り出しが大きくなり、カジュアルな印象になります。
ソール周りのちょっとした違いですが、どことなくタフな印象に。
・ストームウェルト
ストームウェルトとは、通常のフラットなウェルトではなく、盛り上がりの付いたウェルトを巻きつけた仕様のことです。
この盛り上がりが防護壁となり防塵、防水の役割を担うことが〈ストーム=嵐〉の由来ですが、靴の外観にボリュームを増す装飾としてもよく使われます。
コバの張り出しがかなり強調されるので、重厚感が増した印象に。
・ウェルトをお好みにカスタム
三陽山長の「パターンメイド」では、お客様のお好みのスタイルに合わせてウェルトの種類もお選びいただけます。
スタッフもご希望の用途に合わせてご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。
・リペアキャンペーンのお知らせ
お持ちの三陽山長のソールは減っていませんか?
ぜひ一度、この機会にご点検いただければと思います。
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三陽山長 日本橋髙島屋S.C.店
営業時間 10:30〜20:00
東京都中央区日本橋2-5-1 日本橋髙島屋S.C.新館5階
TEL:03-6281-9857
アクセス
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・東京メトロ 銀座線・東西線「日本橋駅」直結
・都営地下鉄 浅草線「日本橋駅」から徒歩4分