【二子玉川店】パターンメイド会限定レザー
皆様こんにちは。
二子玉川店の可知です。
いよいよ今週14日(金)から二子玉川店、春のパターンメイド会が始まります。
今回はそのイベントに登場するスペシャルな革達をご紹介致します。
先ずは二子玉川店だけの限定レザーから参ります!
三陽山長では初の取り扱いとなるフランスの
老舗タンナーALRAN(アルラン)社のシェーブル
(山羊革の意味)
革の名前はシュリーと言います。このシュリーを今回は2色ご用意致しました。
この革の紹介の前にアルラン社の説明をさせて下さい。
このアルラン社はフランス南部の小さな町マザメにて1903年創業の老舗タンナーです。
マザメは石造りの街並みと緑豊かな自然が美しく調和した町です。
この町で100年以上前から良質な山羊革を生み出し続けていて今でもヨーロッパの高級ブランドがこの山羊革を用いて様々な革製品を世に送り出しています。
そのアルランシェーブルのシュリーがこちらです!
こちらは写真では色味が分かりづらいかもしれませんが、マリンと言う深いブルーのカラーになります。
もう一色はこちらのお色です。
色の名前はボルドー、名前の通りワイン系の色になります。
このシュリーは職人による手揉み加工で独特なシボ感を備えており、革の表面はまるでキャビアスキンの様に美しい質感に仕上がっています。
革の色も手間を惜しまず初めに染料を染み込ませてから薄く顔料を乗せていて、革の質感を損なう事なく非常に高級感のある革になっています。
牛革に比べて山羊革の大きさは小さく靴に使用するにはコストがかかり過ぎる為、中々既成品ではお目にかかれないのもこの革の特徴かもしれません。
今回靴に使用出来る程稀な大きさの革を2色ご用意致しましたが、それぞれ厳選した一枚ずつの買い付けになります。
大きさが限られる為、各色一足ずつだけしかお作り出来ず気になられた方はお早めのチェックをお勧め致します。因みにこちらの革は二子玉川店に保管していますので実物を見て頂く事も可能です。
こちらの革を使用した場合は革のアップチャージが6,600円かかります。
日本の靴もかなり昔は山羊革を多く使用していた時代がありましたが、今は国内の良質な山羊革が少なくなり既成品で目にする機会がかなり減ってしまいました。
そんな中、アルラン社は山羊革に拘り牛革にも負けない厚みときめ細かい高級山羊革を作り続ける貴重なタンナーです。この機会に是非ご覧頂きたい一枚です!
次も二子玉川店限定レザーとなります。
こちらは夏に向けてお勧めのフランス最古のタンナーデギャーマン社の白の型押しレザーです。
デギャーマンは300年以上の歴史を誇るタンナーで、こちらもヨーロッパの高級メゾンに革を供給している事で有名です。この白い革は二足分のみご用意していて、しかも革のアップチャージがかかりません。
デギャーマン社のこのドーフィンと言う革は繊維の緻密さと上品な型押しが特徴のトップグレードのレザーです。
良い白い革は中々既成品でも見つからないので、この機会にお好みのデザインでお作りになってみてはいかがでしょうか!
続いてはパターンメイド会限定レザーのフランス
DUPUY(デュプイ)社のルビーカーフです。
デュプイ社はフランスオーヴェルニュ地方に1948年創業でフランスで最も有名なタンナーとなります。
近代的設備を擁し高級ボックスカーフを生産するタンナーとしても有名でフランスレザーブランドH社の製品にデュプイの革が多く取り入れられている事も有名な話です。それだけこのデュプイの作る革の品質が素晴らしいとの証明でもあります。
三陽山長でも以前にこのデュプイ社の革を取り入れて靴を作っていた時代があり、二子玉川店女性スタッフの佐々木もデュプイ社のアニルー(今は取り扱い無し)と言う名前の革を使用した山長のローファーを持っています。
写真のローファーがデュプイのアニルーを使用した物です。10年以上前に作られた物で年数は経っていますが、革の状態も良く美しい経年変化を見せています。革の表面もしっかりとしていてひび割れの様な物は全くありません。今回ご用意したルビーカーフもこのアニルーに負けず劣らずの素晴らしい一枚です。
写真のルビーカーフはブラック、バーガンディ、ブラウンの3色展開です。靴用に作られた最高級ボックスカーフになります。こちらは革のアップチャージが6,600円かかります。
更にデュプイ社からもう一枚あります。
こちらはデュプイ社の定番、ナチュラル色のライニングです。靴の内側に使用する為にご用意致しました。靴の内側に使用する革としては品質に申し分無く、表面でも使用出来る程高品質かつ、高い耐久性、足馴染みの良さ、美しい経年変化が特徴です。欠点が見当たらない程良い革だと思います。こちらもアップチャージが6,600円かかります。靴の耐久性が向上するので長く履く上ではお勧めの革になります。
まだまだ続きます。
こちらはイタリアのタンナー、イルチア社のミュージアムカーフでラディカと言う名前の革です。
ラディカは美しい革の肌理にこれまた美しい色模様が施された芸術品の様な表情が特徴です。
この色を出すのに職人が数日かけて色を重ねて手間をかけて仕上げています。ご用意したのは写真の7色で、ブラック、ネイビー、スティール(茶色がかったグレー系)チェスナット、キャメル、ダークブラウン、ボルドーです。こちらは写真だとこの素晴らしい色味が伝わりにくい為、是非実物の革のスワッチをご覧頂きたい一枚です。
こちらのアップチャージは6,600円かかります。
フランス、イタリアと来て次はアメリカになります。
アメリカのタンナーと言えばやはりココ!ホーウィン社は外せません。
写真の物はホーウィン社の有名レザー、クロムエクセルで、色はブラックとダークブラウンの展開。
たっぷりと染み込んだオイル分が革を押すと油分が動き革の色が変わるのが写真でも伝わるかと思います。
水にも強くタフでありながらも革は柔らかく足馴染みが良いので人気の高さも頷けますね。
ブーツやカジュアルなデザインの靴にお勧めの革です。こちらは革のアップチャージはかかりません。
ホーウィン社が続きます。
三陽山長史上初の取り扱い、ホーウィン社のシェルコードバンです。
この革は最早説明不要かもしれませんね。
美しい経年変化、独特の艶感でファンが多い革ですが以外にも三陽山長では中々縁がありませんでした。
革の希少性もあり入手がし辛い事も影響していますが、今回何と6色確保致しました。
超が付く程の希少性もありアップチャージが77,000円〜99,000円かかります。一部このコードバンで作れないデザインもありますので気になられた方は店頭にてご案内させて頂きます。
コードバン続きでこちらも。
こちらは国産コードバンになります。
ホーウィンがオイル加工ならこちらは染料加工で色の透明感が強いのが特徴です。こちらは7色ご用意致しました。アップチャージは55,000円〜77,000円でこちらも一部作れないデザインがあります。
こちらは国産のフレンチキップです。フランスから良質な原皮を輸入して国内で昔ながらの手間をかけて鞣した国内では最高級レザーです。写真の6色展開で、
ブラック、グレー、ネイビー、コーヒー、ダークブラウン、バーガンディです。こちらはアップチャージがかかりません。革も適度に柔らかく柔軟性があり、フランス原皮の良さを生かした肌理のきめ細かさも特徴です。
私、可知もこのフレンチキップのグレーで作った靴を履いていますが、とても満足度が高く作って良かったなと心から思えるお勧めの一枚です。
こちらはイタリアンスエードです。
スエードは素材の柔らかさが履き心地に直結するのでオフに履く靴等を作る時にお勧めのレザーです。
濃い色を選べばビジネスシーンでも使用出来る場面があるので、その辺りの使い分けもご希望があればどんなデザインが合うかなど店頭でもご相談に乗りますので是非お申し付け下さいませ。
こちらは革のアップチャージがかかりません。
こちらはフレンチカーフに日本の職人が染料で仕上げた手染めシリーズです。全18色あり、唯一無二の仕上がりになるので、ご自身の個性を表現したい時はこのレザーを選んでみてはいかがでしょうか!
アップチャージは22,000円かかります。
ラストは一種類だけシリーズです。
イタリアのタンナー、イルチア社のベティスと言う名前のブラックカーフです。しっとりとした質感とやや炭黒でマットな艶が特徴です。ギラ付き感が無いのでオンオフ兼用タイプをイメージされている方にお勧めです。
高級レザーですがこちらはアップチャージがかかりません。
こちらはイタリアの革で名前はアリゾナと言います。
強いシボ感と革の厚みがありオイルを多く含んでいますがベト付き感はありませんのでとても扱いやすい革になります。
写真のブラウンのみの1色展開。
アップチャージはかかりません。
昨年のパターンメイド会で人気を博したロシアンカーフレプリカのヴォリンカレザーです。
イギリスの名門タンナー、ベーカー社が鞣したコードバンに負けない希少レザーです。今回は3足分のみ確保致しました。ずっと気になっている方もいらっしゃる革かと思います。革の値段がこれ以上高くならない内にこの革で靴にしてみませんか!
アップチャージは33,000円とこの革の相場にしては抑え目になっております。
以上が限定レザーのご紹介でした。
限定レザー以外にも定番レザーも選べます。
ご不明な点はお気軽に店頭までお問い合わせ下さいませ。
次回もパターンメイド会の内容のブログが続きますので是非お見逃しなく!
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