【東京ミッドタウン日比谷店】エプロンフロントダービーオマージュ
こんにちは。
東京ミッドタウン日比谷店の森田です。
本日のブログも引き続きオーダー会での誂え靴をご紹介させて頂きたいと思います。
満を持してご紹介してきた作品達も残すところあと数点になってきました。
グランドフィナーレのカウントダウンにむけて、今回も唯一無二の誂え靴をお見せしたいと思います。
【勘三郎】
モデル :スキンステッチUチップ
ラスト :R2010
カラー :イタリアンレザーハンドフィニッシュ、コーヒー
ソール :シングルレザー
今回セレクトされたシューズは、三陽山長外羽根シューズ界の絶対的エース「勘三郎」。
元々はカントリーシューズから派生したエプロンフロントダービー通称Uチップ。
「勘三郎」はカントリーテイストを排除し洗練されたフレンチの香りが漂うモダンな仕上がりになっている為、スーツは勿論ジャケパンからデニム、カーゴパンツまでマルチで着用可能なモデルになっております。
そんなマスターピース「勘三郎」にメスを入れ、新たな領域を垣間見せてくれた作品がこちら。
パッと見は色、素材こそ異なりますが、レディメイドとさほど変わらぬ印象を持ちます。
そもそも完成度の高い作品だからこそ、デザインチェンジせずにお好みの素材に載せ替える程度で充分と言うことです。
ただ作りは初めからソールの返りが良いと評判のフレキシブルグッドイヤー製法にアップグレードしております。
目に見えない所に強いこだわりを感じます。
ソールを見て思わず言葉を失いました。
全てが未だかつてない世界です。
レンデンバッハと三陽山長の刻印をバランス良く金箔仕様に、ヒールはオーダー会では通常ご用意していないドイツのコンチネンタル社のラバーヒールをご指定。
日本ではあまり馴染みの少ないヒールですが、車好きではタイヤメーカーとして認知されているので聞いた事がある方も多かれ少なかれいらっしゃると思います。
車の足回りのスペシャリストなだけあり非常に耐久性に優れ、柔らかな履き心地になってます。
通常フレキシブルグッドイヤーでは土踏まず部分が山のように反り返ったフィドルバック仕様になりますが、今回はそれを排除してレギュラーなフラットソールにあえて仕様変更しております。
元々カントリーシューズが起源のUチップではフィドルバックは少しエレガント過ぎると解釈されたのかもしれません。
「勘三郎」のアイコン的存在スキンステッチ。
厚さ1、数ミリの革の断面を熟練した職人により縫い合わせるこの技法は、ほんの僅かな手元の狂いも許されません。
ミシン縫いには再現出来ない美しさです。
バックサイドから拝見すると最高級靴の代名詞シームレス仕様に。
通常の「勘三郎」はシングルウェルトですが、ここは本来のカントリーシューズ仕様のダブルウェルトに変更されてます。
いかがでしたか?
ただ好みの仕様に変更するだけではなくUチップの歴史的背景にオマージュをしつつ、ご自身の趣味嗜好を合わせ持たせる事によりこのようなバランス感に優れた完成度の高い作品が生まれたと思います。
次回のブログもお楽しみに!
三陽山長 東京ミッドタウン日比谷店
営業時間 11:00〜20:00
東京都千代田区有楽町1-1-2 東京ミッドタウン日比谷2階
TEL:03-6812-7130
アクセス
・東京メトロ千代田線・日比谷線 ・都営地下鉄三田線「日比谷」駅直結
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