【二子玉川店】お客様誂え靴〜PM会編〜
皆さまこんにちは。
二子玉川店の名古です。
今回は、9月に行われたパターンメイド会でご注文いただいた靴をご紹介いたします!!
ブログへの掲載許可を下さったお客様、本当にありがとうございました!
今回ご注文いただいたモデルは【匠一郎】という表面に縫い目が表れないレベルソという技法を用いたストレートチップのモデルであり、既成で販売している匠一郎は黒のインポートレザーを用いております。
しかし、今回は少し様子が違います...
お客様のご希望により
オーダー会の目玉であった「ヴォリンカレザー」を用いました!!
ヴォリンカレザーとは
「匠一郎 × ヴォリンカレザー」という
自分自身想像もつかない組み合わせだったので、ご注文いただいた時から出来上がりまで、まるでクリスマスの日にサンタさんを待つ子どものようにわくわくと心待ちにしておりました!
出来上がりがこちらです!!!
モデル : レベルソストレートチップ
ラスト : R2010
カラー : ダークブラウン
ソール : オリジナルレザーソール
〈オプション〉
+ 「ヴォリンカレザー」
+ 「矢筈コバ」
いかがでしょうか...
革の持つ表情は濃く、力強さを感じさせながらも全体的な雰囲気としてはどことなく上品さを醸し出すこの圧巻な存在感...間違いなく世界に1足だけの逸品、いや、逸靴とでも言いましょうか...
○こだわり
矢筈コバ
矢筈コバは日本由来の技術とされており、コバを薄く見せることでエレガントさを演出します。
パターンオーダー限定のオプションであり、今まで自分自身もオーダーする時は必ずつけているお気に入りの仕様です。
シームレスヒール
通常、かかとには革と革の繋ぎとして、縦に縫いが入り、ステッチが見えるものですが、かかと周りをぐるっと1枚の革にすることで後ろから見た時の美しさが増します。吊りこみの際に熟練の技術が必要とされるものであり、三陽山長では匠のライン、一部のモデルたちの特別な仕様です。
底周り
本来の仕様だと、コバ、ウェルトとソールはアッパーのダークブラウンの色に従って濃い茶色となりますが、今回はコバ、ウェルトは濃い茶色、しかし、ソールは黒の仕様となっております。
個人的にコバ、ウェルトを濃い茶色にすることでアッパーの色と馴染ませ、裏から見た時、黒の特徴的な表情が印象に残る素敵な配色だと思います。
最後にお履きいただいた時の写真です。
このブログにてとても素敵な靴だと自信を持ってお伝えさせていただきます!!!
今回のPM会にてご注文いただき、そしてブログへの掲載許可を下さったお客様には重ねて御礼申し上げます。
永くお履きいただけますと幸いです。